教えて横山さん!NFTがオンラインの取引を変える

最終更新日 2024年5月1日 by rosska

「NFTって何?」
「NFTの特徴が知りたい」
「横山英俊さんの評判が知りたい」

写真やCG、動画などのデータをインターネット上で売買する際に課題となっていたのが不正コピーの問題で、これまでは打つ手が無かったことも確かです。
デジタルデータだからこそ容易にコピーすることが可能で、一度インターネット上に出回ってしまえば半永久的にコピーが繰り返されてきました。
そうなればクリエイターに入るはずだった収益が皆無となり、商売として成り立たなくなることから夢を諦めてしまう方も少なくありませんでした。

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横山英俊氏も警鐘を鳴らす転売について

コピープロテクトも検討されましたが、特殊な信号を埋め込むことで画像や映像、音声にノイズが入ることもあり作品そのもののクオリティを下げてしまいかねないことから普及はしませんでした。
コピー目的ではないユーザーに販売をしたケースでも、転売をされることが問題となったことがありました。
購入者のみに所有権を与える目的で販売してもインターネットオークションやフリーマーケットアプリなどで転売され、そのプレミア感や原作者の意思が無意味なものとされました。
さらに高額な転売が繰り返されるたびに転売者は利益を上げて行きますが、それが一切原作者には還元されず、本人のあずかり知らない場所で巨額なお金が動いていることも問題視されました。
そんな中で登場したNFTは、これまでの問題を全て解決することに成功しました。
写真やCG、動画などのデジタルデータにトークンが埋め込まれ、様々な機能を持っています。
原作者の情報や暗号キーが保存されていることで原本であることが証明され、コピーすることが困難ですが、万が一コピーされたとしてもデジタルデータをサーバーに照合した際に不正コピーであることが分かる仕組みです。

リモートでフリーランスが活躍できる時代

NFTでできること

所有者の履歴も保存されており、いつ誰が購入したのか、誰が誰に転売したのかなども記録が残るようになっています。
NFTでは原作者の側でデジタルデータに様々な属性を加えることができ、例えば転売やコピーを不可としたり、逆に転売やコピーを無制限に自由にすることも可能です。
転売やコピーをされた際には売り上げの中から数%を原作者の指定口座に振り込むようにしたり、個別の許可の可否を決めることもできます。
それらの属性は永久に履行するようにしたり、期限を設けることも可能で、発行から一定期間を経過したらプロテクトを解除すると言った使い方もできます。
NFTが持つこれらの機能により、原作者が作品の取り扱いをコントロールできるほか、販売以外での収益化が可能となりました。
一方、NFTは原作者だけのものではなく、利用者にも参加できる要素が増える動きが始まっています。

今後の原作者の活動にコミットできる

NFTを採用した作品を購入したユーザーはスポンサーや投資家であると考え、今後の原作者の活動にコミットできるというものです。
一定以上の数や金額に達する商品を購入したユーザーを対象に、様々な要望を聞いてもらえるという嬉しい特典です。
購入したイラストに描かれているキャラクターを使用したフィギュアやステーショナリーグッズを作成してもらえたり、次回の作品の内容についてアイデアを出したりリクエストができるというものです。
これにより自身では作品を作るのが難しいユーザーでも夢を叶えられたり、参加することでひとつのチームになれるのも嬉しいところです。
ただしこれらの特典の強制力は原作者によって異なり、購入者の意見はよほどのことが無い限り絶対に叶えると言うケースや、可能な限り要望にそうように努力するが不可能だった場合には仕方がないというケースもあります。
このあたりはプロフェッショナルとして活動している原作者や、アマチュアで個人的な趣味として活動している原作者との間で違いがあります。

商業ベースの運用も想定されている

もちろん利用するユーザーもそれらを踏まえた上で、決して無理強いをせずにゆるやかなつながりを求めており、そんな中でコミュニティが成立するのもネット文化の素敵なところです。
これらの原作者と一般ユーザーとの関係以外にも、商業ベースの運用も想定されています。
購入金額にいくつかのプランがあり、個人が趣味のコレクションとして購入するスタンダードなプランから、商業利用ができるビジネスプランなどが用意されています。
ビジネスプランで購入したイラストは、スマートフォンゲームや商用ウェブサイトのデザインとして採用された事例があり、ここでもプロテクトの機能が活かされたり、購入者がゲームやサイトの仕様に合わせたCGを発注できる権利を得るなどの特典があります。
また、数年前よりプロスポーツの試合中の名場面をおさめた動画を販売するサービスが始まり、世界に限られた人数しか所有できないことから大きな価値を生み出しています。
これまでCGや動画などの電子媒体を使用した作品を公開してきたクリエイターにとって、不正コピーの防止や収益化の方法が大きな課題でしたが、テクノロジーの発展により全てが解決できただけではなく、さらなる広がりが期待されています。

まとめ

NFTの登場がデジタル作品の世界に革新をもたらし、原作者とユーザーの双方にとって新たな楽しみと利便性を与えることに成功しました。